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主菜(肉)

豚ロース厚切りのテジカルビ風(夏野菜焼き)レシピ

韓国の骨付き豚カルビ焼き「テジカルビ」を、厚切り豚ロースと夏野菜で作るアレンジ。 すりおろし玉ねぎの酵素に漬け込むことで、厚切りでも柔らかく仕上がる(トンテキの「筋切り+弱火」とは別系統の柔らかくし方)。 60代夫婦の2人分・薄味(塩分0.8%)基準。

📝 肉320gはしっかりめの量

1人あたり160g。このフォルダの「量は少なめ」基準からするとかなり多いので、しっかり食べたい日の2人分、または3人分(1人約107g)として使うとちょうどよい。2人で食べきれなければ、翌日の弁当・作り置きに回せる(ただしチーズ版は不可。下記参照)。

2人分塩分 0.8%基準2026年8月3日登録
  1. 合わせ調味料(ヤンニョムだれ)を先に作る
    玉ねぎ50gにんにく6g(1片強) をすりおろす。ボウルに、コチュジャン25g(大さじ1強)・しょうゆ16g(小さじ2と2/3)・みりん20g(大さじ1強)・砂糖6g(小さじ2)・酒6g(小さじ1強)・ごま油6g(小さじ1と1/2)・白すりごま5g(小さじ2弱)・こしょう少々を入れ、すりおろした玉ねぎ・にんにくを加えてよく混ぜる。コチュジャンは固いので、先にみりん20g+酒6gで溶きのばしてから他を混ぜるとダマにならない。(味の素はここでは入れない)
  2. 豚肉の下ごしらえと漬け込み(30分・ここが最重要)
    豚ロース厚切り2〜3枚(320g) は、赤身と脂身の境目の白い筋を包丁の先で2〜3cm間隔で数か所切る(両面)。厚ければめん棒や瓶の底で軽くたたき、8mm厚にのばす。
    手順1のたれに肉を入れ、たれをよくもみ込んで常温で30分おく。すりおろし玉ねぎの酵素がタンパク質をほぐし、厚切りでも柔らかくなる。
    ※肉320gだとたれに対して肉の量が多いので、ボウルの中で上下を1〜2回入れ替えて、全体にたれが回るようにする。
    漬けすぎ注意。冷蔵でも2時間まで。一晩漬けると肉がもろくなり、塩も入りすぎる。
  3. 野菜を切る(漬け込み中に)
    なす80g(中1本) は1cm厚の斜め切りにする(水にさらさなくてよい)。
    オクラ60g(7本前後) は、ヘタの先を切り落とし、がくのまわりをぐるりと薄くむく(ここが固い)。まな板の上で 塩少々(約1g) をふって手のひらで転がし(板ずり)、産毛を取ってから水で洗い流す。水気をふいて斜め半分に切る(大きいものは3等分)。
    ※板ずりの塩は洗い流すので、塩分0.8%の計算には含めない。※切ってあるので加熱中に破裂しない(丸ごと焼く場合は爪楊枝で2〜3か所刺すこと)。
  4. 野菜を焼いて取り出す
    フライパンに サラダ油8g(小さじ2) を熱し、なす80g を中火で2分ほど、両面に焼き色がつくまで焼く。オクラ60g を加えてさらに1分炒め、色が鮮やかになったらいったん皿に取り出す。
    ※なすを先に焼くのは油を吸わせすぎないため。少ない油でも焼き付ければ十分うまい。
    オクラは炒めすぎない。このあと手順6でたれと30秒〜1分絡めるので、ここでは1分で十分。火を入れすぎると崩れて食感がなくなる。
  5. 豚肉を焼く(弱めの中火+ふた)
    肉をたれから取り出す(ボウルに残ったたれは捨てずに取っておく)。たれは軽くぬぐう程度でよい。同じフライパンを中火にし、肉を並べて片面を1〜2分こんがり焼く。返したら弱めの中火にしてふたをして3〜4分、中まで火を通す。
    肉320gは26cmのフライパンでもぎりぎり。肉どうしが重なると蒸れて焼き色がつかないので、入りきらなければ2回に分けて焼く。先に焼いたぶんは皿に取ってアルミホイルをかけておき、手順6で一緒に戻す。
    ※コチュジャンと糖分で焦げやすい。強火にしないこと。
  6. 野菜を戻してたれを絡める(手早く)
    取り出したなす・オクラをフライパンに戻し、ボウルに残ったたれ全量(コチュジャン25g・しょうゆ16g・みりん20g・砂糖6g・酒6g・ごま油6g・すりごま5g・すりおろし玉ねぎ50g・おろしにんにく6g) を回し入れる。中火で30秒〜1分、肉を返しながらとろみとつやが出るまで手早く絡め、すぐ火を止める。煮詰めすぎると固くなるので、絡めたら即おしまい。
    オクラの粘りが出てたれに軽くとろみがつくので、短時間で全体に絡む。とろみが出たらすぐ火を止めてよい。
  7. 仕上げに味の素(好みで)
    火を止めたあと、味の素少々を全体にふって軽く混ぜる。火を止めてから加えると味見して量を調整しやすい(入れすぎ防止)。
  8. 盛り付け
    肉を1〜1.5cm幅のそぎ切りにして皿に盛り、野菜とフライパンのたれを添える。白ごま少々をふり、大葉4枚をせん切りにして散らす。

コツ・保存

❗ 厚切り肉を柔らかくする3つのコツ
  1. すりおろし玉ねぎに30分漬ける:酵素で肉がほぐれる。梨がなくても玉ねぎで十分効く。ただし漬けすぎない(最長2時間)。
  2. 筋切り+軽くたたく:8mm厚にのばすと火が均一に入り、反り返らない。
  3. たれは最後に手早く:糖分が多いので焦げやすい。絡めるのは30秒〜1分で終わらせる。
  • 辛さの調整 … コチュジャン25gは「ほのかにピリ辛」程度。しっかり辛くしたいなら豆板醤1.5g(小さじ1/4)を足す(塩分+0.3g)。逆に辛みを抑えるならコチュジャンを20gに減らし、しょうゆを18gに増やす(合計4.03g・0.79%)。
  • こってりさせたいとき … 仕上げにごま油を2〜3g垂らす(塩分ゼロでコクだけ上がる)。
  • 野菜の入れ替え … オクラの代わりにピーマン60g(2個・乱切り)、ズッキーニ、ししとうでも同様に作れる。夏場に安い野菜で置き換えてよい。いずれも60gで同量置き換えなら、塩分の再計算は不要。
  • 肉の量を戻すとき … 240gに戻す場合は、コチュジャン20g・しょうゆ14g・みりん16g・砂糖5g・酒5g・ごま油5g・すりごま4g・すりおろし玉ねぎ40g・にんにく5g・サラダ油6g・大葉3枚(総重量420g/塩分3.4g)。
  • はちみつが手に入ったら … みりん20g・砂糖6g・酒6g を、はちみつ10g・砂糖4g・酒12g に戻せる(塩分は同じ)。はちみつのほうが照りとコクは強いが、果糖のぶん焦げやすい。みりん版のほうが手順5・6で火加減の余裕がある。
  • 保存 … 冷蔵で2〜3日。温め直しはレンジで軽く(温めすぎると固くなる)。冷めてもおいしいのでお弁当にも向く。320gなら2人で食べて余るぶんを翌日に回せる。

バリエーション:チーズテジカルビ(ピザ用チーズ追加)

チーズタッカルビの豚バージョン。コチュジャンの発酵うま味と乳のコクは元々相性がよく、失敗しにくいアレンジ。ただししょうゆを減らさないと塩分が0.8%を超えるので、下の変更を必ずセットで行う。

変更点(2人分)

  • ピザ用チーズ … 50g(追加) … ゴーダ+チェダーのシュレッド。塩分約2.0%。肉320gに合わせて40g→50gに増量
  • しょうゆ … 16g → 12g(小さじ2)に減らす
  • コチュジャン25gは据え置き … 減らすと色・辛み・韓国らしさが同時に落ちる。しょうゆを削ったぶんの塩けはチーズが埋める
  • 味の素(手順7)… 省いてよい … 熟成チーズはグルタミン酸が豊富で、うま味は足りている
通常版チーズ版
総重量510g560g
塩分上限(0.8%)4.08g4.48g
コチュジャン25g(1.78g)25g(1.78g)
しょうゆ16g(2.32g)12g(1.74g)
ピザ用チーズ50g(1.00g)
塩分合計4.10g(0.80%)4.52g(0.81%)

作り方の変更(手順6と7のあいだに1工程追加)

6-2. チーズを溶かす(余熱1分) 手順6でたれを絡めて火を止めたあと、肉と野菜の上に ピザ用チーズ50g を散らし、ふたをして余熱で1分おく。加熱し直さなくても余熱で十分溶ける。

そのあと手順8(盛り付け)へ。大葉4枚は省略しないこと — 脂を切る役割が、チーズ版ではむしろ重要になる。

⚠️ チーズはフライパンの地肌に落とさない

必ず具の上に乗せる。糖分の多いたれが残った鉄面に直接触れると、溶ける前に焦げ付いて固着する。 また、火は止めたまま。コチュジャン+みりん+砂糖でもともと焦げやすいので、チーズのために火を入れ直さない。

注意点

  • 重くなる … 1人あたり脂質+7g、+85kcal。肉160g+チーズ25gなので、通常版よりさらに重い。汁物を味噌汁ではなく軽いスープ系にするか、3人で分けるのが現実的。
  • 作り置き・お弁当には向かない … 上の「保存」の「冷めてもおいしい」はチーズ版では成立しない。冷えると固まり、温め直すと分離してぼそぼそになる。食べる分だけその場で乗せる。320gを2人で食べきれないときは、余るぶんにはチーズをかけないのが正解。
  • オクラと重ねると、もったりする … オクラの粘り+チーズでとろみが強く出る。チーズ版のときはオクラを40gに減らすか、野菜をピーマン60gに戻すとキレが出る。
  • 辛さがマイルドに寄る … 乳脂肪が辛みを丸める。ピリ辛感を残したいなら豆板醤1.5g(小さじ1/4)を足す(塩分+0.3g、上限内に収まる)。
  • コスト … ピザ用チーズ50gで約80円。合計 約800円/2人分

チーズの種類を変える場合

  • モッツァレラ(塩分0.2%)… 50g使っても塩分は+0.10gだけなので、しょうゆは18g(小さじ3)(通常版より2g多く)にできる。伸びは一番きれいだが、味とコクは控えめ。「塩分を増やさずチーズを足したい」ならこちら。
  • とろけるスライスチーズ(プロセスチーズ・塩分2.8%)… 同じ量で塩分が1.4倍になり、しょうゆをさらに削る必要が出る。この献立には非推奨。

仕上げ・盛り付け

そぎ切りにした肉を皿に盛り、なす・オクラを彩りよく添えて、フライパンに残ったたれをかける。白ごまとせん切りの大葉を散らすと香りが立つ。きゅうりやトマトを添えると箸休めになり、夏の献立としてまとまる。肉320gは盛るとかなりの高さになるので、平皿に広げて並べると重たく見えない。

コスト目安(2人分)

  • 豚ロース厚切り320g … 約480円
  • なす1本 … 約40円/オクラ60g(1袋) … 約80円/玉ねぎ1/4強 … 約25円/大葉4枚 … 約50円
  • コチュジャン25g … 約40円
  • その他調味料 … すべて手持ち
  • 合計 約720円/2人分(肉240gなら約570円)

メモ

  • 本場のテジカルビはもっと甘辛く濃いが、ここは塩分0.8%基準に合わせて控えめ。物足りないときは、しょうゆを足さずコチュジャン・みりん・砂糖・すりごま・ごま油を増やすと、塩辛くせずコクだけ足せる。
  • コチュジャンが手元にないときは、甜麺醤13g+豆板醤4g+砂糖1gで近い味域になる(その場合しょうゆは17gに)。
  • 本来のテジカルビは梨のすりおろしを使うが、8月上旬は梨が出始めで高いため、すりおろし玉ねぎ+みりんで代用している。梨が安い時期(8月中旬〜秋)は、玉ねぎ25g+すりおろし梨25gにするとより本場に近い甘みになる。