- 下ごしらえ
鶏むね肉150g は繊維を断つように、包丁を寝かせてそぎ切り(1cm厚さ・一口大)にする。繊維を短く切ることでやわらかく感じられる。エリンギ40g は長さを半分に切って縦に手で裂くか5mm幅に薄切り、玉ねぎ70g は繊維に沿って5mm幅の薄切り、にんじん70g は3〜4cm長さの細切りにする。厚揚げ150g は熱湯を回しかけて油抜きし(省略可)、1.5cm角の食べやすい大きさに切る。小松菜80g は3〜4cm長さに切り、火の通りにくい茎と葉を分けておく。卵2個 は溶きほぐしておく。 - 合わせ調味料Aでむね肉に下味をつける(Bも先に混ぜておく)
そぎ切りにしたむね肉に 合わせ調味料A(しょうゆ6g・酒5g・おろししょうが少々) をもみ込み、10分ほどおく。この待ち時間に 合わせ調味料B(煮汁:水200g・だしの素4g・しょうゆ20g・みりん18g・酒15g・砂糖4g) も混ぜておくと、あとは煮るだけになる。こうしてむね肉自体に下味を入れておくと、だしで煮ただけより肉に味がのって、食べたときに物足りなさが出ない。しょうがを加えると臭みも抑えられる。 - むね肉に片栗粉をまぶす
煮る直前に、下味のついたむね肉の汁気を軽くきり、片栗粉4g(小さじ1と1/3) を薄くまぶす。表面がコーティングされて肉汁と下味を閉じ込め、煮汁にも軽くとろみがついて卵がまとまりやすくなる。 - 煮汁を煮立て、根菜を煮る
小鍋(またはフライパン)に 合わせ調味料B(煮汁:水200g・だしの素4g・しょうゆ20g・みりん18g・酒15g・砂糖4g) を入れて中火にかける。煮立ったら、火の通りにくい にんじん70g を入れて2〜3分ほど煮る。(味の素はここでは入れない) - 玉ねぎ・エリンギ・厚揚げを煮る
玉ねぎ70g・エリンギ40g・厚揚げ150g を加え、ふたをして中火で2〜3分、玉ねぎがしんなりするまで煮る。厚揚げに煮汁がしみて、全体にうま味が回る。 - むね肉を煮る(煮すぎない)
片栗粉をまぶした むね肉 を重ならないように広げて加え、中火で2〜3分、色が変わって火が通るまで静かに煮る。煮立てすぎないのがポイント。強火でぐらぐら煮るとむね肉が一気に固くなるので、ふつふつ揺れる程度の火加減を保つ。 - 小松菜を加える
小松菜の 茎 を先に入れて1分、続けて 葉 を加えてさっと煮る。小松菜はすぐ火が通るので、加えすぎて煮込まないこと(色よく仕上げる)。 - 卵でとじる(半熟でとめる)
全体を軽く混ぜて具を平らにならし、溶き卵を「の」の字を描くように2回に分けて回し入れる。1回目を入れて10秒ほどおき、卵が半分固まったら2回目を回し入れる。ふたをして火を止め、余熱で30秒〜1分おき、卵が半熟でふんわりしたら完成。余熱でとじると固くならず、むね肉も余分に加熱されない。 - 仕上げに味の素(好みで)
火を止めたあと、味の素少々 を全体にふって軽く混ぜる。火を止めてから加えると、味見して量を調整しやすい(入れすぎ防止)。
コツ・保存
❗ むね肉をおいしく仕上げる4つのコツ
鶏むね肉は味がのりにくく、加熱しすぎると水分が抜けて固くなる。以下を守ると、味がのってしっとり仕上がる。
- 下味をつける:しょうゆ・酒・しょうがを10分もみ込み、肉自体に味を入れる(だしで煮るだけだと物足りない)。
- そぎ切り+繊維を断つ:包丁を寝かせて薄めに切り、繊維を短くするとやわらかく感じる。
- 片栗粉をまぶす:表面をコーティングして肉汁と下味を閉じ込め、口当たりをなめらかにする。
- 煮立てすぎない・煮すぎない:ふつふつの火加減で2〜3分。卵は余熱でとじて、余分な加熱を避ける。
- 卵は2回に分けて・半熟で:一度に入れて固めるより、2回に分けて余熱でとじるほうがふんわりする。しっかり火を通したい場合はふたをして余熱時間を2分ほどに延ばす。
- エリンギは裂くと味なじみが良い:包丁で切るより手で裂いたほうが断面が粗くなり、だしとうま味がよくからむ。
- 厚揚げの油抜き:熱湯を回しかけると余分な油とにおいが抜け、だしがしみやすくなる(急ぐときは省略可)。
- 保存 … 冷蔵で2〜3日。温め直すときはレンジで軽く(温めすぎるとむね肉が固くなる)。卵のふんわり感は作りたてが一番。
仕上げ・盛り付け
器に盛り、鍋に残った煮汁を少量かける。好みで刻みねぎ・七味唐辛子・粉山椒を振ると香りが立つ。温かいごはん(1杯150gの少なめ)と、汁物・小鉢を添えれば献立として十分。丼にしてごはんにのせれば、むね肉と厚揚げのやさしい親子丼風の一杯にもなる。
メモ
- 甘めが好みなら砂糖を6gに。うま味を足したいときは、だしの素を1g増やす(塩分も少し上がるのでしょうゆは20gに減らして調整)。
- 小松菜の代わりにほうれん草・チンゲン菜・水菜でもOK(葉物はさっと煮る)。にんじんは省略しても成立する(彩り重視の食材)。
- むね肉をより柔らかくしたいときは、下味に砂糖ひとつまみを加えてもみ込むと、保水力が上がってさらにしっとりする。時間があれば下味を20〜30分おくと、より味が入る。
- 厚揚げの代わりに絹豆腐や木綿豆腐でもよいが、豆腐は水分が出やすいので煮汁のしょうゆを1〜2g控えると味がぼやけない。